投稿日:2009/12/25(金) 00:54:23
「律!」
「なんだー?」
「もう、0時過ぎたぞ」
「え?・・ほんとだ。」
「なんだー?」
「もう、0時過ぎたぞ」
「え?・・ほんとだ。」
澪んち泊まって、澪の作ったご飯食べて、風呂に一緒に入って。
二人でゲームしてたら、24日が終りを告げていた。
二人でゲームしてたら、24日が終りを告げていた。
「そろそろ、寝るか」
「えー、まだ早いだろー」
「早く寝ないと、サンタは来てくれないぞ?」
「ぶー」
「えー、まだ早いだろー」
「早く寝ないと、サンタは来てくれないぞ?」
「ぶー」
サンタなんか、信じちゃいないし。
まぁ澪も、本気で言っちゃいないだろうけどさ。
私は、まだまだ遊び足りないんだ!
まぁ澪も、本気で言っちゃいないだろうけどさ。
私は、まだまだ遊び足りないんだ!
「まだ寝たくない!」
「明日・・ていうか、今日出かけるだろ?」
「・・そーだけど」
「だから、早く寝るの。・・さ、分かったら、さっさと布団に入る!」
「へーい」
「明日・・ていうか、今日出かけるだろ?」
「・・そーだけど」
「だから、早く寝るの。・・さ、分かったら、さっさと布団に入る!」
「へーい」
むぅ。納得行かないけど、これ以上駄々こねても無理そうだし。
しゃーない、大人しく布団に入るとしますか。
そう思って澪のベッドに向かったら、澪は部屋から出て行こうとする。
しゃーない、大人しく布団に入るとしますか。
そう思って澪のベッドに向かったら、澪は部屋から出て行こうとする。
「どこ行くんだ?」
「戸締まりの確認」
「そっか」
「先、寝てて良いぞ」
「戸締まりの確認」
「そっか」
「先、寝てて良いぞ」
こーいうとこは、しっかりしてんだよなー。
でも、昔は暗いのが怖いからって一緒に連れて行かれたっけ。
でも、昔は暗いのが怖いからって一緒に連れて行かれたっけ。
とりあえず先に布団に入って、澪が戻ってくるのを待つ。
確認ってだけだから、そんなに掛かりはしないだろう。
確認ってだけだから、そんなに掛かりはしないだろう。
まだか、まだかと、待つ私。犬の待てってこんな気分なのかな。
ぼーっとそんなことを考えていたら。
階段を上る音。やっときたか。
…なんだか何時もより、ゆっくりだけど。
ぼーっとそんなことを考えていたら。
階段を上る音。やっときたか。
…なんだか何時もより、ゆっくりだけど。
そわそわしながら待ってたみたいに思われるのは、なんだか嫌だな。
…ここは寝たフリでもして、驚かしてやるか。
私は、ドアが開くのと同時に目を閉じた。
…ここは寝たフリでもして、驚かしてやるか。
私は、ドアが開くのと同時に目を閉じた。
「り、律?」
ちょっと上ずってる、澪の声。
そして、ゆっくりと近づいてくる足音。
そして、ゆっくりと近づいてくる足音。
「寝てる、よね?」
その呟きと共に、ギシリとなるベッドのスプリング。なんかわかんないけど、どきどきしてきた。
「・・律、メリークリスマス」
唇に、暖かい感触。
その瞬間、驚かしてやろうなんて気は吹っ飛んでいて。
…このまま寝たフリをするのは、なんだか損な気がする。
だから。
その瞬間、驚かしてやろうなんて気は吹っ飛んでいて。
…このまま寝たフリをするのは、なんだか損な気がする。
だから。
「サンタなんて、信じてなかったんだけどな」
「おまっ、起きて・・っ!」
「おまっ、起きて・・っ!」
ゆっくり目を開けて、澪の方を見る。
そのつもりはなかったけど、驚かしてやるという企みは成功したみたいだ。
衣装も真っ赤なら、本人も真っ赤、ってね。
そのつもりはなかったけど、驚かしてやるという企みは成功したみたいだ。
衣装も真っ赤なら、本人も真っ赤、ってね。
「まさか、澪が・・・ねぇ」
「いや、あのだな、えっと」
「いや、あのだな、えっと」
真っ赤な顔で弁明している澪。
今日と言う日のため、そして私のために、澪なりに頑張って考えたんだろうなって思ったら。
どうしようもなく胸んとこがあったかくなる。
そしたら、この感覚を、澪にも伝えてやりたくなって。
今日と言う日のため、そして私のために、澪なりに頑張って考えたんだろうなって思ったら。
どうしようもなく胸んとこがあったかくなる。
そしたら、この感覚を、澪にも伝えてやりたくなって。
未だにワタワタしてる澪を、思いっきり抱きしめる。
「澪」
「な、なんだよ」
「な、なんだよ」
腕の中で、やっぱり真っ赤な顔の澪。
もう、どうしようもなく愛しい。
もう、どうしようもなく愛しい。
「メリークリスマス」
澪からのプレゼントは、しっかり貰ったから。
私からもプレゼント、しないとね?
私からもプレゼント、しないとね?
おわる。