投稿日:2010/11/02(火) 15:22:13
ん・・・あれ、ここ どこだろう・・・
見覚えのない天井 馴染みのない感覚
少し目を泳がせると、
白衣を着た女性が和と律に何か話をしているのが目に入る・・・
そして律が少し視線をこちらに寄せると私と目が合い
それと同時にこちらに飛びつくような勢いで走ってきた
見覚えのない天井 馴染みのない感覚
少し目を泳がせると、
白衣を着た女性が和と律に何か話をしているのが目に入る・・・
そして律が少し視線をこちらに寄せると私と目が合い
それと同時にこちらに飛びつくような勢いで走ってきた
「みお!大丈夫か?!」
「うん・・・おはよ」
「うん・・・おはよ」
大げさに私の手をぎゅーっと握りながら語りかけてくる
その律の肩を和が軽く叩き
保健室では静かにしなさいといさめる
その律の肩を和が軽く叩き
保健室では静かにしなさいといさめる
そういえば・・・体育でバレーボールしてる途中に急に意識がぐらっとして・・・
それから記憶が途切れてるから、多分倒れたんだろうな。
律がこれだけ心配そうにしているのも、そう思えば納得できる
それから記憶が途切れてるから、多分倒れたんだろうな。
律がこれだけ心配そうにしているのも、そう思えば納得できる
保険の先生によれば少し熱があるとのこと
朝からちょっと風邪気味で、今日は無理して来たんだけど
体育くらいは見学すればよかったな
朝からちょっと風邪気味で、今日は無理して来たんだけど
体育くらいは見学すればよかったな
上体を起こし時計を見たところ、時間は昼休みか・・・
先生と和は早退を薦めてきた。うーん、できるだけ出席点は減らしたくないんだけど
みんなに心配かけても悪いし・・・今日はお言葉に甘えるとしよう。
早退する旨を先生に伝えると、わかったと言い残し職員室に向かった
それと同時に和も「澪の荷物持ってくるね」と、保健室を後に・・・
先生と和は早退を薦めてきた。うーん、できるだけ出席点は減らしたくないんだけど
みんなに心配かけても悪いし・・・今日はお言葉に甘えるとしよう。
早退する旨を先生に伝えると、わかったと言い残し職員室に向かった
それと同時に和も「澪の荷物持ってくるね」と、保健室を後に・・・
あと残っているのはこいつだけ・・・なんだけど
「おい・・・律?」
私の手を握りながらこっちをジーっと見てくる
その目の周りは少し赤く・・・まさか
その目の周りは少し赤く・・・まさか
「あ、律。もう泣いちゃだめよ」
教室に向かうはずだった和が突然、保健室の戸をあけてそう呼びかける
それを聞いた律はぬおぉ~とか声をあげて
それを聞いた律はぬおぉ~とか声をあげて
「それいうな!和のばかー!」
と、罵声を浴びせる・・・和がクスクス笑う声が、少しばかり聞こえた
「ふーん・・・どうりで目が赤いはずだ。」
ベッドの横に戻ってきて、また私の手を握る律をからかってみる。
顔を赤くして、ふてくされながら
「急に倒れるから・・・ビックリしたんだよ」
と呟く律が愛しくて仕方なかった
顔を赤くして、ふてくされながら
「急に倒れるから・・・ビックリしたんだよ」
と呟く律が愛しくて仕方なかった
- こんなときに先生や和が戻ってくると困るからな
「すぐに済ませるぞ」
目を丸くして何を言ったか聞き返そうとする律の顔を両手で挟み、
その元気さを表すかのようなおでこに
キスを一つ・・・これは心配をかけたおわびの気持ち
ついでに口にも一つ・・・これは心配してくれてありがとうの気持ちを
それぞれプレゼントしてやった
その元気さを表すかのようなおでこに
キスを一つ・・・これは心配をかけたおわびの気持ち
ついでに口にも一つ・・・これは心配してくれてありがとうの気持ちを
それぞれプレゼントしてやった
アタフタする律を、今度は強く抱きしめてやる
「ごめん。心配かけて・・・」
そう一言、すると律は私の背中に手を回し
「もう心配かけちゃやだからな」
そう言って手の力を強めた
「ごめん。心配かけて・・・」
そう一言、すると律は私の背中に手を回し
「もう心配かけちゃやだからな」
そう言って手の力を強めた
先生、それに和・・・ごめん
少しだけ、ほんの少しだけ・・・保健室に向かう足を遅めてくれるとうれしいな
少しだけ、ほんの少しだけ・・・保健室に向かう足を遅めてくれるとうれしいな