けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

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mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/10/24(日) 03:43:54

「くしゅんっ」

思わずくしゃみが一つこぼれた
10月も終わろうとしている中、あの猛暑が嘘だったかのように
街はヒンヤリとした空気を纏いはじめる
そうだ、今年ももうすぐ冬が来るんだ・・・

冬は好きではない。だからって夏が好きってわけでもなくて
春とか秋とか、そういう暑くも寒くもない季節が好きなんだよな
過ごしやすいもん

ところで、毎年寒くなってくると
これが恒例と言うが如く、あいつはペタペタとくっついてくる

「おはよーみーお!可愛いくしゃみだったなあ」

どこからともなくにょいっと現れて、私の肩に手を回しくっついてくるそいつ
最近ではこの行為にも、どこか季節のにおいを感じるようになってきた。

「毎朝くっついてくるなよ」
「澪しゃんが喜ぶと思ったんだよー」

そりゃあ嬉しいけどさ。
素直にそんなこと言ったらこいつは調子に乗るから言わないもんね


「あれー澪、新しいセーター買った?」
「うん、今年は灰色でいこうかなと。律は去年と同じやつだな」

他愛ない会話も、若干秋らしいものとなってきたように感じる
律の着るセーターは高校1年の秋頃から一緒。
少しほつれヨレヨレになってるベージュのセーター
背伸びない、胸も増えない律にしたら毎年変える必要はないんだろうな。羨ましいやつだ

ちなみにこの律のセーター、その1年の秋に一緒に買いに行って
私が薦めたやつなんだ。「お前まだ背伸びるかもしれないから、これにしとけ」って、
結構大きめのやつを選んでな
「ベージュとか地味だしやだー!」とか最初は言ってたな・・・今は気に入ってくれてるみたい。
そもそもこんな話覚えてるの私だけかもしれないけど

そんなこと考えてると、律がまた横からぎゅーっと抱きついてきた

「なーんかぼーっとしてるー!」

続けて「なに考えてたー?」って聞いてきたから

「うーん、嬉しかったこと」

そう答えて、少し小さめの肩を抱き寄せると
少し顔を赤くして「それ気になるなー?聞かせろよー」と
またくっついてきた



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