けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

雨の中かき消された細い声が

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匿名ユーザー

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投稿日:2010/06/24(木) 21:57:43

「いや~まさか降るとは思わなかったな。」
「うかつだったな、この時期に」
澪と帰っている途中、急に雨が降り出し
私たちは商店街の潰れたお店の前で雨宿りをしていた。
雨だれが少しはねて、私と澪の足元を濡らす
「どうするよ澪。」
「うーん、止むの待ちたいけどな。最悪このまま濡れて帰ろう」
それも一つの手だろう。まったく、梅雨っていうのは気が滅入る。
しかし結構盛大に濡れたもんだから少し寒くなってきた。思わず私はくしゃみを一つ
「おい律、大丈夫か?」
澪は私のくしゃみにすぐさま反応し、カバンから取り出したタオルで髪を拭いてくれた。
優しい手つきで気持ちいいんだけど、少しくすぐったい。あとちょっと恥ずかしい
「よ、よせやい澪ぉ。自分でやるよお」
「いつも思ってたけどお前は髪の拭き方が雑なんだよな。ついでに拭き方教えてやる」
そういって拭く手を止めない澪。人通りが少なくてよかった・・・
一通り私を拭くと、今度はカバンの中から体育で使ったジャージを取り出し私に差し出す
「これは・・・?」
「着とけ。寒いんだろ?下着も透けてるし」
「・・・え?」
少し下を向く・・・うわ、色までわかっちゃうぞこれ。
衝撃的な事実を知らされ、顔が急に熱を持ちはじめる
いつから透けていたのか、すれ違った人たちに見られてしまったか。
どうしようもなく恥ずかしくて、下を向くしか私に術はなかった
「あーもう、ほら着ろって。」
澪はしびれを切らしたようにジャージを私の肩にかけて、あろうことか私を抱き寄せてきた。
「お前は結構風邪引きやすいからな。しっかりしろよ」
どうしようこの状況。胸の高鳴りは止まることを知らず、顔が一層熱くなって
澪を直視できなくなってしまった。
さらに、私の肩からかけられた大きめのジャージが熱を呼び起こすようで
「ん?り、律!体熱くなってる!大丈夫か?!」
「え、えへ、大丈夫」
このおばか・・・いったい誰のせいだと思ってんだよ!
澪の過保護なまでの優しさ。ときとして見せるそれに、私は未だに慣れていないようだ・・・
「ここからなら家の方が近いからな。寄ってけよ、熱測ろう」
「だいじょーぶだってのにー・・・

…ありがと」
「え、なに?」
ついつい声を抑えてしまった。すまぬ、恨むな澪

でも、こういうのも意外と悪くないかもしれない。だって
今私は、澪の体も心も独り占めにしているんだから・・・ある意味ね。
雨さん雨さん、あと少しだけ・・・降り続けてもらえたら嬉しいです



  • 澪さんまぢ彼氏 -- 名無しさん (2011-12-09 17:06:20)
  • 澪ちゃんが律ちゃんを抱きしめてる構図は大好きです -- 名無しさん (2012-02-04 15:22:28)
  • ほんとキュンキュンするわぁ…。 -- 名無しさん (2012-02-26 19:10:26)
  • かっくいーね澪ちゃん -- 名無しさん (2012-04-15 13:03:39)
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