けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

夜のりったんみおたん

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mioritsu

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投稿日:2010/06/11(金) 20:08:26

りったん編

澪が来るのを待つ夜は、どうしてこんなに胸が高鳴るんだろう。
澪よりもずっと小さいあたしの胸。
だけど胸の高鳴りは、きっと澪に負けない。
階段を上る足音が聞こえる。
小学生の頃から、何度も何度も聞いてきた足音。
なのに一段一段踏みしめる音がするたびに、心拍数が上がっていくのが分かる。
階段を上り切った澪が、部屋の前に立つ。
嬉しさをこらえて、できるだけ普段通りの声で呼ぶ。
「みお?」
静かにドアが開き、ずっと見たかった顔がそこに覗く。
「相変わらず、超能力者みたいだな、律は」
今すぐ澪の胸に飛び込みたい感情を抑えて、いつものあたしを演じようとする。
「何回も遊びにきてただろ?わかるっての」
うん。いつものあたしだ。あたしのはず。
そんなあたしの心を見抜いたように、澪が微笑む。
「遊びには何回も来てるけど、今夜は遊びじゃないだろ?」
その言葉に、あたしの心は爆ぜた。
「嬉しい事言ってくれるじゃん。澪ー!」
一気にあたしは澪に近づき、飛びつくように抱きついた。
「ちょっ、律!苦しい!離れろ!」
「やなこった!澪、今夜は離さないぜ!」
そう言うあたしを無理矢理引きはがすようにして、澪は言った。
「夜はまだ長いんだから。最初から飛ばすと、朝まで持たないだろ?」
あたしは渋々澪から離れた。正直少し寂しい気持ちになる。
それが表情に出てしまったのか、澪があわててフォローしようとしてくれる。
「べ、別に律がくっついてくるのが嫌なわけじゃ無いんだからな...誤解するなよ!」
うん。ありがとう。澪。
「知ってるよ?あたしも澪と一緒にいられて、ホントに幸せだ!」
とびっきりの笑顔で微笑むあたし。
「なっ...」
その言葉に頬を赤らめる澪。この表情が、あたしの一番好きな澪。
もっとからかってやりたいけど、澪の言う通り夜は長いし、
今はこのくらいにしておこうかな。

みおたん編

律の家に泊まりにいく夜は、どうしてドキドキが止まらないんだろう。
律よりも私の方がずっと背が高い。
だけど小さな子供のように、気持ちが高ぶっている。
階段を足音を立てながら上る。
小学生の頃から、何度も何度も上ってきた階段。
なのに一段一段踏みしめていくたびに、心拍数が上がっていくのが分かる。
階段を上り切り、律の部屋の前に立つ。
ノックする前に、ずっと聞きたかった律の声が聞こえる。
「みお?」
そっとドアを開けて、ずっと見たかった顔を見る。
「相変わらず、超能力者みたいだな、律は」
今すぐ律に抱きつきたい感情を抑えて、いつもの私の声を出す。
「何回も遊びにきてただろ?わかるっての」
いつも通りの律の声。少し寂しい。
私はこんなにドキドキしているのに。それを少しでも伝えたい。
「遊びには何回も来てるけど、今夜は遊びじゃないだろ?」
ちょっと恥ずかしかったかな。笑われそう。
「嬉しい事言ってくれるじゃん。澪ー!」
突然律が近づいて、私の胸の中に飛び込んできた。
「ちょっ、律!苦しい!離れろ!」
「やなこった!澪、今夜は離さないぜ!」
嬉しい事を言ってくれる律。でもできるだけいつも通りにしなきゃ。
「夜はまだまだ長いんだから。最初から飛ばすと、朝まで持たないだろ?」
無理矢理律を引き離すと、律はちょっと寂しそうな表情になった。
マズい...ちゃんとフォローしなきゃ。でもなんて言えばいいんだろう。
「べ、別に律がくっついてくるのが嫌なわけじゃ無いんだからな...誤解するなよ!」
気持ちを上手く言えない...律の事傷つけちゃったかな。
「知ってるよ?あたしも澪と一緒にいられて、ホントに幸せだ!」
私の一番好きな、太陽みたいな笑顔で律が言う。
「なっ...」
悔しいけど、頬が赤らんでいるのが分かる。
何か言い返してやりたいところだけど、律の言う通り二人でいられて幸せだから、
今は何も言えなくてもいいかな。



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