けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編95

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mioritsu

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投稿日:2010/05/15(土) 05:42:26

「んぁー眠い」
「じゃあ寝なよ」
「だって課題終わんないんだもん」
律は今、課題とにらめっこしながらテーブルに突っ伏している。
さて寝ようか、というときになって「あ!課題」なんて言い出したからだ。
まったく、結局慌ててする羽目になるんだから早いうちに終わらせとけばいいのに。
「あとどのくらいあるんだ?」
「あと数学プリント一枚」
「じゃあすぐ終わるじゃないか」
時刻はそろそろ午前1時を回るというころ。
律は最後の猛攻といった感じでプリントに集中しだした。
私はというと退屈を持て余してしまい、なんとなく律の姿を眺めていた。
律ってよく見ると線が細い…。
ドラムはパワフルなのに身体はめちゃくちゃ華奢なんだな。
失礼ながら、普段はあまり感じない女らしさを感じてなんだか律がすごく愛しく見えた。
ベッドに横になって、しばらくの間ぼーっと眺めていたら、ふと目線を上げた彼女と目が合った。
「ん、終わった?」
「、最後の一問」
声をかけると変な間を置いたあと律が返事をした。
「わかんなかった?」
「え?いや解けそうだけど」
「なんか変な間があったから」
そう聞いてみると、律は苦笑しながら言った。
「だって澪ずっとこっち見てんだもん」
言われて時計を見てみると、ちょうど1時10分になったところだった。
いくらぼーっとしてたからといっても、彼女のことを20分近くも見つめるというのは一体どうなんだろう。
きっと端から見たら相当溺愛してるようにうつったに違いない。
幸いこの場は二人きりだったけれど。
「律を見てたっていうより、ぼーっとしてただけだ」
そうはぐらかして起き上がる。
ああもう律のやつなんかニヤニヤしだしたし。
「そんなこと言って澪ってば、私のことやらしい目で見てたんじゃないのか~」
「見るかバカ!はやく課題終わらせろ」
「もう終わったよん!」
律は楽しそうにそう言うと、手早く課題をカバンに仕舞いベッドまでやってきた。
「もう寝るか?」
「まだ寝ない」
「眠いんじゃなかったのか」
おいおい、さっきと言ってることが違わないか?
「目ぇ冴えちゃった」
そう言ってニコニコ顔の律が覆い被さってきた。
「なっいきなりなんだよ!」
どさりと音がして二人でベッドに倒れこむ。
この流れは確実にやばい。
「律、もっもう1時30分だぞ?」
「うん、でも構ってほしそうにこっちを見てた澪を無碍にはできないし」
構ってほしそうになんて見てないだろ!?
一気に顔に熱が集まる。
真っ直ぐに律の顔を見れなくなって顔をそらすと、両方の手のひらで頬を挟まれた。
「みーお」
名前を呼ばれて、徐々に律の顔が近づいてくる。
目を閉じると同時に口づけられた。
何度か啄んだ後、唇を舐められる。
「っ!ちょ、律…」
突然の出来事に思わず口を開くと、言い終わる前にまた唇を塞がれた。
今度は口内にざらついた感触。
口の中に入ってきたソレが自分の舌に触れる。
何度も舌を触れ合わせていると、だんだんと息が上がっていくのがわかった。
「…ん、はぁっ」
吐息が漏れ、さっきより深く口づけらる。
…これ、苦手だ。
頭が溶けるような感覚になって、思考力が低下する。
ぴちゃ、と耳につく水音が理性が焼いていく。
しばらく口づけていたが、最後にもう一度啄んで律が唇をはなした。
「っは…いきなり何するんだバカ律っ…」
なんとか顔を隠すために手の甲で口元を押さえながら、懸命の抗議をする。
こういう流れになるとダメなんだ…。
どうしようもなく律が欲しくなるから。
「ん、澪…いやだった?」
いきなりの行為に律も少し後ろめたさを感じたのだろう。
でも嫌じゃないなんて言葉にするのは恥ずかしすぎるので、縋るように律を抱き締めた。
考えるのはやめて、ただ律を求めるように腕に力を込める。
律は満足そうに笑うと、明かりのスイッチを落とした。
「今日は寝不足決定だな」




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