「みっおー!」
「おー、来たか」
「おー、来たか」
今日は澪んちに、おっとまり〜。
ちゃーんとお土産も準備してるんだから、私って偉いっ!
ちゃーんとお土産も準備してるんだから、私って偉いっ!
「ほい、お土産」
「え、何?」
「駅前のガトーショコラ。後で、食べよ」
「ほんとか!」
「え、何?」
「駅前のガトーショコラ。後で、食べよ」
「ほんとか!」
おーおー。目、きらっきらさせちゃって。ほーんとコレ、好きだよなぁ。
「でも、律が買ってくるなんて珍しい。・・なにか企んでるのか?」
んまっ、失礼しちゃう!そーいうこというと・・。
「なんだとー!・・・あげないぞ」
「えぇ?!・・ご、ごめん。悪かった」
「えぇ?!・・ご、ごめん。悪かった」
やけに素直。さすがガトーショコラ、効果はばつぐんだ。
面白いから、からかってやろ。
面白いから、からかってやろ。
「どーしよっかなぁ」
「ごめんってば。・・どうしたら許してくる?」
「ごめんってば。・・どうしたら許してくる?」
本当にどうしよう、何してもらおうか。
あっ・・閃いた!
ふっふっふ。
あっ・・閃いた!
ふっふっふ。
「じゃあ、澪。おかえりのちゅーして」
「はぁ?!」
「だーかーらー。おかえりの、ちゅー」
「おかえりってここ、お前んちじゃないだろ!」
「はぁ?!」
「だーかーらー。おかえりの、ちゅー」
「おかえりってここ、お前んちじゃないだろ!」
澪んちに来て『おかえり』って言われたらさ。
なんか、いいじゃん。
なんか、いいじゃん。
「してくんなきゃ、ケーキあげないっ!」
「んなっ!卑怯だぞ」
「んなっ!卑怯だぞ」
なーんてな、澪がそんなこと、できるわけないし。
ここら辺でやめといてやるか。
ここら辺でやめといてやるか。
「じょーだんだよ、み・・・んぅ」
「・・・おかえり」
「・・・おかえり」
まさか、澪から、しかも、『おかえり』つきで。
「や、約束、守れよ!」
「あ、ああ。」
「あ、ああ。」
なんとか返すのが精一杯。
…ガトーショコラ、恐るべし。
…ガトーショコラ、恐るべし。
おわる。