投稿日:2009/12/07(月) 00:31:52
部屋には窓に雪が吹き付けるチリチリという小さな音が響いていた。
私と律はお互い見えない顔を向け合ったまま。
私と律はお互い見えない顔を向け合ったまま。
「澪は、明日からお母さんの実家だっけ?」
「そう。帰るのは三が日過ぎてからだな」
「それじゃ、お泊まり会どころか会うのも今年は今日で最後か……」
「なんだ、寂しいのか?」
「うん」
「そう。帰るのは三が日過ぎてからだな」
「それじゃ、お泊まり会どころか会うのも今年は今日で最後か……」
「なんだ、寂しいのか?」
「うん」
即答されて、堪えきれず私は小さく微笑む。
「じゃあさ、澪が帰ってきたら初詣行こうぜ。今年は軽音部のみんなで!」
「……そうだな、みんなで」
「ちゃあんと晴れ着、着てこいよ~。楽しみにしてるから」
「う、うん」
「……そうだな、みんなで」
「ちゃあんと晴れ着、着てこいよ~。楽しみにしてるから」
「う、うん」
今年の初詣は賑やか、2人きりじゃない。嬉しいくて寂しい複雑な気持ちを飲み込む為に、思わず頷いてしまった。
「おやすみ、澪」
さて困った、今年はどんな晴れ着を着ようか。