けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編19

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mioritsu

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「澪、もしかしてスランプ?」
二人だけの帰り道になった途端律が突然切り出した。
「な、なんだよ。急に」
「いやさー、最近演奏しててもなんか納得がいかない顔してるしさ」
うわ。そんなにでてたのかな。
「・・・CDとか楽譜読んでるとさ、私はまだまだだなあって。
いろいろ取り入れてみようと思うんだけどさ・・・うん・・・」
「ふーん」
てくてく。てくてく。
「あっ! そうだなっ、うんっ。ドラムやってみなよ!」
なんでそうなる。
「そんな顔するなよぅ。同じリズム隊だからなんかつかめるかもしんないよ? 景色変われば違うものが見えるかもっていうしさ。
本格的にやるんじゃなくて、みんなの演奏テープを聴きながらドラムを適当に叩くだけだよ」
なるほど。律の意見がすんなり納得できるのはなんかくやしいけど。すぐにできそうだし、何より自分じゃいい考えが思いつかなかったから。

ジャーン♪
「・・・っと。ねえ、みおちゃん、ベースのアレンジ変えた?」
ギクッ! さ、さすが唯。 
「そ、そんなにヘンだったかな?」
「うーん。最近は迷子みたいだったけど」
ガクッ
「でもね」
「いつも背中を支えてくれてた人が、今日は手をひっぱって導いてくれてるかんじだったー」
「あ、わかります、それ。今日すごく弾きやすかったですもん!」
そういえば、いつも律のドラムで盛り上がるからつい・・・。
「私は最近の澪ちゃんのベースも好きだったよ」
「む、ムギ?」
「だって自分の作曲した曲がいろんな顔を見せてくれるんだもん。こんなにうれしいことないよ」
み、みんな気付いてたのか。恥ずかしい・・・!
真っ赤な顔を慌ててそらした拍子に目があった律はにっこり微笑んでいた。


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