21 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 00:34:35 ID:n2DuvPN3
それではお言葉に甘えて。一部引用ありです。
『咲ちゃんおやすみ前』
パタン
咲「はぁーおもしろかったぁー」
咲「明日も早いしねよーっと」
パチン
咲「・・・・・・」
-10分後-
咲「なんか眠れないなぁ・・・」
咲「・・・・・・少しお外に行こう」
カチャ
咲「うう寒っ」
咲「・・・あぁ星が綺麗だなぁ・・・」
咲「・・・・・・」
咲「・・・小さい頃はもっと見えたのに・・・」
――流れ星にお願い事をすれば願い事が叶うと言うけれど
いくら空を仰ぎ見ても流れ星が流れて来る事はない
そしてそれは文明の発達とともにますます見ることが出来なくなった
まるで今の時代を象徴しているかのようだ――
咲「お姉ちゃん・・・お母さん・・・」
次第に視界が歪みはじめますます星が見えなくなった
咲「なっ泣いてちゃ何も解決しないよね。また和ちゃんに怒られちゃうよ。」
涙を拭いて姿勢を正すとそこには一匹の子猫がいた
猫「にゃー」
咲「・・・こっちにおいで」
猫「にゃあ」
咲「・・・・・・」
咲「君もひとりぼっちなんだね・・・・・・」
子猫を腕の中に迎え頭を撫でてやった
猫「にゃあ!」
咲「?」
子猫が腕から飛び降りて、向かった先にもう一匹の猫
――きっと兄弟かお母さんなんだろう
咲「ばいばい」
咲「・・・・・・」
――家族の絆を必ず取り戻す――ぜったい――
そう胸の中で固く誓うと二筋の光が天を横切った
-end-
最終更新:2009年12月10日 22:54