226 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/06(日) 15:56:48 ID:DFgmBrVH

心地好い陽光の降り注ぐ屋外にて
寝息をたてている咲。手元には読みかけと思しき本が
そこに例の如く咲を呼びに来た京太郎

京「おーい咲ー」
咲「………」
京「って寝てるよおい」
咲「………」
京「咲ー起きろー部活始まるぞー」
咲「………」
京「起きねえ…」

京「………」

咲の頬にゆっくりと手を伸ばす。が、直前で止まってしまう
しばらく逡巡したのち、手を引っ込める

京(…何をためらってんだ俺。ていうか何ドキドキしてんだ俺)

咲の寝顔を見ているのが急に気恥ずかしくなり、顔を背ける京太郎
気を取り直し再び顔を咲に向けると

咲「………京ちゃん?」
京「…お、おはようございます」

いつの間にか起きていた咲
覚醒しきっていない瞳を京太郎に向けている

咲「何やってるの…?」
京「何って……いつもと同じさ。部活始まるから呼びに来た」
咲「ああ、そっか。ごめんね」
京「本が読みたきゃ部室で読めばいいだろ。ベッドだってあるんだし」
咲「なんだか習慣みたいになっちゃって」
京「習慣ねえ、でも冬になったら流石に止めとけよ」
咲「分かってる」
京「よかったよかった、凍死体の第一発見者になんてなりたくねーからな」
咲「そんな大げさな……あ」

227 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/06(日) 15:57:51 ID:DFgmBrVH

急に赤面しだす咲。唐突なことにきょとんとする京太郎

京「どうした」
咲「…あのさ、寝顔、見た?」

顔を赤くしながら上目遣いで咲が問いかける

京(おい何だその仕草は妙にかわい、じゃなくて!対応に困るだろうが!)
京(ああ、なんかまた変な気分になってきた…落ち着け俺冷静になれ俺)

先程の寝顔までもが脳裏に浮かび、再び気恥ずかしさに襲われるが
それを抑えてなんとか軽口に持っていこうとする

京「え、あーそれはまあ…凄かったぞ、盛大にイビキかいててさ」
咲「いっ、イビキ!?」
京「あれはヤバイ。怪獣だって裸足で逃げ出す」
咲「かいてない!絶っっ対かいてない!」
京「いーやかいてたね。おまけにヨダレをダラダラと…ああおぞましい」
咲「京ちゃん!本気で怒るよ!」
京「うおーこえー咲が怒ったー」
咲「まったく…はやく部活行くよ。ぐずぐずしてると置いてくから」
京「寝てた奴が言うか、って待てよほんとに置いてくな!」

すたすたと歩き出す咲。それを慌てて追う京太郎

京(不覚だ、あろうことか咲にドキドキさせられるとは)
京(今までこんな事なかったのに……待て、これは、まさか…)

咲のすぐ後ろを歩きながら京太郎が一人悶える

京「ぐあーありえねえ!認めたくねえー!」
咲「うわっ!いきなりどうしたの!?」
京「なんでもねーよ!」

おしまい

228 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/06(日) 17:22:03 ID:27Kkbw4R
グゴーグゴー!グッジョーブ

229 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/12/06(日) 22:58:33 ID:8lMDXFcf
 >>227GJ
咲の寝姿って妙に魅力的だ
水着回冒頭の手あげてるパジャマ咲は無性にグッと来た

230 名前:名無しさん@お腹いっぱい[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 01:46:56 ID:nKMSg4ou
 >>227
GJ
認めてしまえば楽になれるのに…

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最終更新:2009年12月07日 23:52