石原都知事 公費私的流用問題

フラッシュ 06.12.26

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ikarino_tomin

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石原都知事3選を脅かす三男の「500万円ヤミ献金」疑惑

「息子のトラブル」がまた噴出!水谷建設側近からの125万円献金も・・・

「首都東京の舵取りを、引きつづき命がけでおこないたい」
  12月7日に3選出馬を正式表明した石原慎太郎・東京都知事(74)。奇しくもその翌日、脱税で起訴された水谷建設元会長・水谷功被告(61)の初公判が東京地裁で開かれた。

  水谷被告が脱税以上に注目を集めているのは、佐藤栄佐久・前福島県知事(67)への贈賄工作に関与していた点だ。時効が成立しており水谷被告は贈賄での起訴には至らなかったが、収賄側の佐藤前知事は逮捕・起訴に追い込まれた。またこの事件を皮切りに、和歌山・宮崎両県でも知事の辞職と逮捕が相次いだ。いわば水谷被告は、知事スキャンダル一連の発火点となった存在というわけだ。そんな水谷被告と石原都知事の不透明な関係が急浮上した。

  昨年9月14日、とうきょう・銀座の高級料亭で、都知事の三男・宏高氏(42)の衆院選初当選祝いが開かれた。出席したのは石原慎太郎・宏高父子に新日本観光のオーナー・糸山英太郎氏。そして糸山氏から声をかけられた水谷被告とその側近などだった。この会合のなかで、水谷被告側から宏高氏へ、当選祝いとして500万円が渡されたのではないかとの疑惑が噴出したのだ。

  水谷被告の関係者は「500万円の話は糸山側から申し入れがあったもので、水谷の金庫番といわれる女性が調達し、糸山氏側に渡した」と明言する。つまり500万円が水谷被告から直接、宏高氏に渡されたわけではない。また、宏高氏が代表になっている彼の資金管理団体や選挙区支部の政治資金収支報告書には、水谷被告側からの献金の記載はない。
「金銭の授受についてはバカバカしくてお答えする必要すら感じない。水谷氏はこのとき初めて糸山氏から紹介を受けたが、それ以来一度もお会いした事はない」(都知事)、「500万円を受け取ったという事実はありません」(宏高氏)と、石原父子はともに、本誌の取材に金銭の授受を否定する。だが水谷被告側は「糸山氏も授受を否定しており、こうなったら裁判で争うしかない。近く糸山氏に対し、500万円の返還を求める訴訟を起こすことになる」(前出・関係者)と、あくまでも500万円を渡したと主張しているのだ。

  じつは水谷被告側が強気な姿勢を崩さない背景には、すでに宏高氏に政治献金をおこなった"実績"があるからだという。昨年の衆院選直前、8月31日に、都内の芸能プロダクション「CTプランニング」が、宏高氏の選挙区支部に125万円を寄付している。関係者が解説する。
「同社の経営者こそ、件の500万円を調達した"水谷の金庫番"と呼ばれる49歳の女性だ。そして今回の事件で検察から家宅捜査や事情聴取を受けている。芸能プロが、これまで関係なかった候補者にいきなり125万円も寄付するなんて通常では考えられない。水谷被告に代わって寄付したと見るのが自然だ」

  宏高氏もCTプランニングからの政治献金を認め、「(自分も塾生だった)糸山政経塾の方からも何人か支持をいただいておりますので、そのひとつという認識をしております」と回答した。

  都知事の息子といえば現在、四男で画家の延啓氏(40)にまつわる「都政の私物化」が問題となっている。'04年にスイスでおこなわれた都知事主宰のレセプションでは、延啓氏が舞台制作を担当したが、その経費は1千700万円以上に上ったという。
「余人をもって代えがたい」と四男を擁護し、あまりの親バカぶりで世間をあきれさせた都知事だが、相次ぐ批判やスキャンダルに真摯に取り組んでいかなければ、次の選挙では自身が知事の"余人"を突きつけられることになるだろう。






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