新テニスの王子様~Go to the top~

販売元:フリュー
開発元:ブリッジ
公式サイト


製品概要

タイトル 新テニスの王子様 ~Go to the top~
ジャンル 恋愛アドベンチャー
対応機種 Nintendo 3DS
定価 パッケージ版:5,980円(税別)、ダウンロード版:5,695円(税別)
発売日 2015年3月5日
判定 クソゲー
ポイント 史上最悪のテニプリ

要点

■数年ぶりのテニプリ乙女ゲー。販売元がKONAMIからフリューに。
CGの作画崩壊、社会人主人公、キャラクターの名前間違いと、発売前から不安要素だらけ。
■明るいキャラである菊丸に笑顔の立ち絵がなく、糸目キャラの不二は通常立ち絵で開眼している他、キャラ崩壊が随所に見られる。
 例)
 ・菊丸が主人公を「あんた」呼ばわり
 ・宍戸等、年上に対し敬語で接するキャラですらも社会人である主人公にタメ口
 ・お腹が空いているというのでガムをあげたら、噛んでるうちに余計にお腹が減ったと主人公に怒鳴り散らす桃城
 ・宍戸相手に「全力で叩き潰すつもりで行きます!」と告げる鳳
 ・真田に対し「腑抜けていたのは俺じゃなくてキミだった。だから俺に負けたんだって、分かってもらえたかな」と告げる幸村
 ・跡部が女性である主人公に自分の荷物持ちをさせ、パシリ扱いする
■主人公の社会人設定が全く生かされていない。言動や思考が幼く、社会人である必要性が全くない。
■KONAMI時代と比べて攻略キャラが明らかに減っており、前作では攻略可能だった不動峰、山吹、六角のキャラについては登場すらしていない。
新テニスの王子様に登場する高校生たちもこぞって攻略不可。
今回初めて攻略可能となったキャラは財前ただ1人。
■恋愛要素が薄っぺらい。二言、三言くらいの短い会話で1回で午前/午後/夕終了。
毎日の終わりに主人公がレポートをクイズ形式で作成するのだが、内容はファンブックを見れば丸解り。
キャラが話すプロフィールもファンブックに記載されてることそのままである。
■人気のペアを男役女役に分けたBL要素が存在する。
■作中のミニゲームは強制的に発生する。オーダー&オーダーは説明もなくタッチペンから十字キー操作に変わる。
マッサージゲームは運頼りの攻略方法しかない。悉く不親切。
■システムはとにかくもっさり。スキップはスキップボタンを押しっぱなしにしていないといけない。
素早い動作には対応できず、文字送り等も遅い。だんだんとイライラしてくる仕様。
セーブ枠が60個もあるのに、セーブデータ削除ができない。初期化ボタンも存在しない。
■作画崩壊はないが、一部別人レベルに作画が違うキャラが存在する。
■エンディングは唐突に恋愛感情を抱き始めたキャラに「大人になるまで待ってて」と言われるだけ。
スチルも後日談も何もなくそのまま終了する。
■専スレで出来がいいと話題のスチルが乙女的には何の萌えにもならない「ラーメンの湯切り」と「3D表示で飛び出るご飯粒」
■あまりの出来の悪さにこんなAAが爆誕↓

24 :名無しって呼んでいいか?:2015/04/14(火) 19:46:54.22 ID:ZcnguLWt
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幺ノ|/\  /|ノ\_>         \       じ ゃ ね ー の  | 
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 ヒ|・ ̄ |   ̄ |ノ/
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前スレにテニプリAAを看板に、という話があったのでちょっと作ってみた

選評

選評1

KONAMIからテニプリの乙女ゲーが発売されなくなり数年、満を持してフリューから発売された恋愛ADV
「Go to the top」

発売前より制作元がクソゲーメーカーで名高いフリューであること、公開されたCGの作画崩壊、キャラの
名前間違え、年上であるヒロインにタメ語で話しかけているキャラ
と不安要素が垣間見られ、そのクオリティを危ぶむ声が多々見られたが、発売日に近づくにつれて期待の
声も高くなっていた。
そしてとうとう発売日――このゲームは購入者を絶望に陥れ専スレを阿鼻叫喚の渦に巻き込んだ。

社会人女性記者である主人公が、キャラクターに取材を行い投票によって1位を目指し代表入りを後押し
するという内容なのだが、この社会人設定が全くもって生かされていない。
思考や台詞が幼く、社会人なんだからもっとしっかりしろよと叱咤したくなることが多々。

設定上、キャラクターには取材メインの交流を行うことになるが、内容はファンブックに書かれている
こと「好きな色」「好きな音楽」「好きな女性のタイプ」等をそのままキャラの口から聞かされている
だけに終始している。

購入層は長年の原作ファンが殆どであろう中、そんなことは周知の事実であり
もっと主人公とキャラとの交流やキャラの掘り下げに焦点を当てるべきだった。
これならファンブックを熟読しているだけで済む内容である。
また主人公が毎日の終わりにネットにアップするレポートで特定のキャラを選び、これによって注目度が
上昇しランキングを上げることが出来るのだが、内容はただのクイズである。
◯◯は何処の学校の何年生か? ◯◯の特技は? などやはりファンブックを見れば分かる内容のクイズを
選び正解数によって注目度が上昇する。

毎日のローテーションとして会話→絶対評価→レポをあげるという一連の作業がエンディングまで続く。
絶対評価はキャラごとに絶好調、好調、不調、絶不調が4人まで表示されキャラが台詞を言うものだが、
日毎にいちいち挟まれるのでゲームのテンポを著しく阻害している。しかも初日はスキップ出来ないという
糞仕様である。
レポをあげてもそれがランキングにどう影響したのか分からないので、最終的に1位になっても何の
達成感も感慨も湧かなかった。

年上との恋愛に悩むこともなく、何の前触れもなく普通の会話で◯◯ちゃん呼びしてくるキャラクターには
驚いた。
良かったのは珍しく敬語で話すキャラクター達が見れたことくらいなものだろう。
また敬語もキャラによっては使わず、年上に「あんた」と喋りかける菊丸、原作では監督に対して常に
敬語だったのにタメ口になっている跡部など違和感を覚える仕様になっている。
果たして社会人にする必要はあったのだろうか?と疑問に感じる。
またゲーム中、何の前触れもなく唐突に挟まれるミニゲームはスキップ不可で、周回を前提にしたゲーム
なのに飛ばせないなどだるい作りになっている。

ゲームの売りとしてPV撮影が存在する。
キャラがコスプレをして芝居を演じるというもので発売前は色々なコスプレに身を包むキャラ達を見て
心躍った。
しかし実際にゲームで体験してみると、このPVを作るためには台本が必要で、数人が出演するものに
関しては複数キャラのENDを見た後でないと入手できず、1周目ではキャラが複数人登場するものは
見ることが出来ない。
またこのイベント時に演技に関しての指示で選択肢を選ぶ必要があるのだが、この選択が好感度に影響する
のか、ランキングに影響があったのかは視覚的に分からない為、なんとも腑に落ちないイベントだ。

ある2人のキャラの好感度をあげていると片方が嫉妬するというジェラシーイベントと呼ばれるシステムが
あるのだが、やはりここでもミニゲームが挿入される。
内容としてはキャラに関連する語句に対応したボタンを押してボールを打ち返すというものなのだが、
キャラの血液型や必殺技、学校名はまだしも帽子非着用などのワードは果たして入れる必要があったのか
甚だ疑問だ。
またこの苦行極まりないミニゲームを乗り越えた先のご褒美として、ライバルキャラと本命キャラが
登場するPVを作れる台本が待っているが、この時点で既にPV撮影イベントは終わってしまっているので、
使用出来るのはタイトル画面からのおまけか、次週以降という気の利かない作りになっている。

ミニゲームとプロフ収集の薄い会話を終わらせ、ようやく迎えたENDはCGも何もなく何の予兆もなく
ヒロインに好感を抱き始めたキャラが「大人になるまで待ってて」と言ってくるだけの味気ないもの
だった。
今まで親密になるイベントがなかったのにキャラの急激な心境の変化に戸惑っていると、ヒロインも
普通にその申し出を受け入れる。プレイヤーの心境は置き去りである。
そして流れるスタッフロール。これが終われば後日談が見れるのかと思いきやそんなこともなく普通に
終了する。
恋愛ADVをうたっておきながら、あまりにもお粗末な出来である。
恐らくヒロインを社会人設定にしたことによって深い恋愛描写が出来なかったのだろうが、なら最初から
ヒロインを同年代にしろと言いたい。

プレイ時間は初回で1キャラ1時間もかからず、2周目以降はスキップを駆使すれば30分もかからない。
キャラとヒロインの心が惹かれ合う描写が殆どない為、何故キャラはヒロインに惹かれたのか、また
ヒロインはキャラの何処に惹かれたのかという点がさっぱり分からなかった。
思い起こせばしていたことは数秒で終わるマッサージをしたり注文された料理を出してあげたり、
欲しいものを買ってきてあげたりとキャラのパシリにされただけである。
ヒロインは仕事で合宿所に来ている筈なのに、アイデアをキャラクターに出して貰ったり、取材を
忘れていてそのことをキャラに指摘されるなど見ていて不愉快な点が散見される。
魅力的な面が見えてこないので何がそこまでキャラを惹きつけたのだろうと首をかしげるしかない。

作画についてはイベントスチルに関しては目立った作画崩壊もなく良いクオリティだった。
立ち絵に関しては一部別人レベルの作画のキャラクターが存在する。
キャラのイベントに関しては、糖度や内容に偏りがある。
跡部に関しては女性に自分の荷物を持たせてパシリ扱いするなど、原作のキャラとかけ離れているように
感じた。

周回を繰り返せば繰り返すほど欠点ばかりが目につきストレスだけが募り、虚無感が増していく。
攻略人数は30人であるが、筆者は4人を攻略したところで苛々が頂点に達し、ゲームを投げてしまった。
まさにタイトルの如くストレスがGo to the topであった。
バグに関しては確認出来なかった。
単純にキャラの改悪、ストーリーのボリューム不足やシステムの劣悪さが目立った故の選評とさせて
もらった。

最後に個人的な意見になるが、一言。
フリューさんもうテニプリに関わるのはやめて下さい。

以上。


選評2

「そもそも皆学校を休んでまで参加しているテニスの合宿という舞台で、テニスの実力とは全く関係の
ない、一般人からのネット人気投票のトップを取るために、わざわざテニスの練習時間を割いてまで
積極的に取材に協力するキャラ達」
という設定そのものが、テニスのために生死さえかけかねないテニプリキャラ達にとってはキャラ崩壊
ともえいる。
しかもそれをごり押しねじ込みするのは跡部なのだが、その理由は
「どうせお前たちは俺様には敵わない烏合の衆だから、俺様と張り合うチャンスを与えてやろうと思ってな」
というセリフ1つで説明のすべてを終えられてしまう。
(少なくとも今までのシリーズではそれなりに理由があった。学園祭も「試合には負けたが別の舞台ででも
他の学校を抑えて仲間にトップを取らせてやりたい」という跡部の心意気である)
そしてそれにU-17運営側が協力する理由も「興味深いデータがとれることを期待している」という曖昧な
もの。
他のキャラも何の疑問ももたず、この意味不明な企画に全力で参加してくれるのだ。
ちなみにこの企画で1位をとっても、選手にとっては、特別練習が受けられるだとか、商品が与えられる
などのメリットは一切ない。
一体キャラたちは、何を思いながらこの無意味な企画に全力で協力してくれるのだろうか。
すでに設定の時点で無理がありすぎるのである。

途中、企画内での順位を上げるためにPV撮影を行う。
テニスには全く関係のないコスプレをさせて「だから俺(僕)に投票してくれよ」と言わせるイベント
なのだが、監督の許可を得て練習を休んで参加させるのに、選手は文句どころか疑問すらも口には
出さない。
更に休養日すら取材に費やされるというのに選手たちは文句ど(ry

普通なら取材記者に文句の1つでも言いたいところであろうに、キャラたちはなぜか主題のテニスを
差し置いてまで協力を惜しまない。
そしてその取材のアイディアすら自分で出せず相談してくるような成人女性相手に、12~15歳の男子達は、
それらしいきっかけになるような大きなイベントは一切ないまま、いつのまにか許可も得ず名前で呼んで
くるほどの好意を持つ。
通常、中学生男子から見れば見知らぬ成人女性など恋愛対象には成りえないだろう。
男女逆転すれば確実に犯罪である。
それは当然わかった上でわざわざこの成人ヒロインにしたのだろうから、年齢差をどう料理してくれる
のか、ユーザーのほとんどは文句を言いつつも楽しみにしていたに違いない。
それが蓋を開ければ葛藤も糞もなく、ヒロインは大人設定なのに頭脳も態度も子供で中学生に帰りを
送らせたり野犬から守ってもらったりする始末。
しかし、キャラがホテルに来て一晩泊まるというイベントが起ころうもんなら、歳の差が頭を過ぎり
生々しくて物議を醸す。
設定が完全に足かせになっているといえよう。
最終更新:2018年04月20日 22:00