日本で活動しているゲーム音楽作曲家。現在は
HAL研究所に所属している。1990年に入社し研究所内のサウンドチームでは古参の人物である。
学生時代より「映画の音声担当は指一本映ってはならない」と教育されてきた為、公の場に登場する事を好まないが、『
毛糸のカービィ』の「社長が訊く」において初めて顔出しインタビューに登場。その後「星のカービィ25周年記念オーケストラコンサート」では初めてファンの前に姿を現した。
人気ゲームシリーズの『
星のカービィ』の音楽を初代から最新作まで作り続けており、「カービィ音楽の生みの親」と称される。
手がける曲は、担当するゲームがほのぼのした雰囲気のものが多いため、それに準じたポップで軽快なものが多い。しかし、時にはどこか奥深くも悲しげな曲を作ることもあり、ゲームの印象に厚みを持たせている。
「カービィなのに」というギャップがカービィ音楽のキーワードと考えているらしく、その思想が「
リップルスター」や「摩天楼に酔いしれて」のようなどこかムーディーな曲や「
VS.ゼロ」「
支配してアゲルヨォ」といった緊張感溢れるシリアスな曲、そして「傀儡奉納」や「
ドロシア ソウル」等の狂気すら感じる唯一無二なセンスの曲を生み出す源となっていると思われる。
また作曲中にこれはいい曲になる、と手応えを感じると思わずにやけて半笑いになる事があると語っており、作曲しながら半笑いになった例として「
激突!グルメレース」を挙げている。
「
ハコボーイ!」の制作にはかなり難航した末に世に出せた事でかなりの思い入れがあるようで、各スタッフに割り当てられた個室状の作業スペースには
鶏の置き物だらけな安藤氏の作業スペースと違って殆ど私物を置いていないが、ツインスピーカーの上にちょこんとキュービィとカービィamiiboを用いた際に使えるカービィ顔のキュービィのマスコットが乗っている。
納得いく音を出す為に老眼鏡をギターに挟む、空き瓶を吹く、空き缶を殴るなどの逸話にも定評がある。