angler 風間 磯貝 大門
writer 大門


釣魚会一年の大門です。この度の三宅島釣行の釣行記を書かせて頂きます。

今年は夏の三宅島合宿が悪天候により中止、10月頃企画された三宅島行きも参加者少数という事で総会時に風間先輩が三宅島行きを企画してくださいました。私はこれまで離島釣りをしたことがなかったため参加を希望、総勢8人での釣行が企画され、道具を買いそろえながら楽しみに待っておりました。
しかし悪天候が予想され、5日前段階で半数の方がキャンセル、当日も体調不良で一人キャンセルされ、私、磯貝先輩、風間先輩の三人での釣行となりました。


22日夜、フェリー乗り場に集合しますがこの時点では小雨、島周辺の海が荒れているため状況次第では寄港できないとのことで、少し嫌な予感。結局船はかなり揺れたものの無事午前五時ごろ到着、三宅島は雨が降っていましたがまだ釣りは出来る天候でした。
レンタカーに乗り込み風間先輩の運転で近隣の漁港へ、さっそくぶっこみ釣りの道具を用意し、置き竿にして車内へ避難し竿を見張ります。すると然程待たぬうちに私の竿に魚信が出ました。上げてみるとぶっこみ釣りの定番と名高きウツボ。

美味しいと聞くため確保しようかと考えますがどうせたくさんかかると諭されリリース。その後魚信は無く、より良い場所を探して移動しますが、かなりの高波により撤退。昼過ぎには晴れるという天気予報を信じて車中で眠って待機します。

なかなか晴れる兆候もなく、少々不安になっていましたが13時ごろになるとすっと晴れ、離島の天気の変わり易さを実感しました。
翌朝の泳がせとこれ以降のぶっこみのえさになるという事でシマアジを確保しようと漁港を回っていると漁港と隣接したよさそうな磯を発見。その漁港にいた現地の方にここにシマアジが来ると教えて頂きさっそくコマセを撒いて釣り開始、するも魚はまるで寄ってこず…
位置が悪いのかと沖側に寄ってみますがこちらでもダメ。波もまた高くなり始め、ここでシマアジにはいったん見切りをつけ漁港外に向けてぶっこみ釣りを試みますが磯貝先輩が一匹釣ってリリースした以外はエサ取りこそあれ針掛かり無し。風も強くなってきたため風裏になりそうな港を探して移動します。
そうして到着した漁港も以前波は高いままでしたが、再びかどにコマセを巻いてみますと見える範囲に魚の群れが!嬉々としてサビキを落とし込み、イスズミ、ナンヨウカイワリ、フグと続々釣れ、期待しながら釣り続けますが少し竿を置いて小物をとりに行こうとしたタイミングで一際高い波に襲われ、バッカンのコマセ、私の竿、ついでに私自身まで波にもまれて流され、竿とコマセは海へ、私は風間先輩の足を間に挟んで全身びしょぬれで車に衝突という惨事に。
幸い竿は回収でき、服も変えを多めに持ってきていたため事なきを得ましたが、コマセが無くなってしまった上に危険だという事で一時撤退、昼食をはさみ、シマアジは諦めてぶっこみ釣りのポイントへ移動します。
しかしここから風が極めて強くなり始め、活性も低いのか磯貝先輩が各ポイントで1~2匹釣りあげてリリースする以外はさっぱりに。風もさらに強まりとても釣りになりません。一度銭湯に行き、その後も粘りますが深夜前にとうとう諦め大路池のあたりへ避難し夜を明かします。

翌朝、私が流されかけた港へ向かうも昨日以上の爆風に先輩方が奇行を始めます。しかし風はあくまで沖へ向かう風だったため、試しにルアーを投げてみると恐ろしく飛びます。風に乗せるとほぼ力を入れなくても50m近く吹っ飛んでいくミノーが面白く、投げて巻いてと遊んでいたらまさかの当たりが。慌てて寄せてみると40cm程のダツ… なぜか大爆笑しながら針から外し、泳がせの餌として風間さんに提供して別のルアーを投げてみるも反応なし。
その後はひとしきりルアーを投げても反応がなく、ダツも根がかりによって海に消えたため撤退。これでは釣りにならないと一旦大路池でバス釣りを楽しむことに。

しかし水温が下がってしまったのかこちらでも反応なし。先輩方がバスを探して真剣に釣りをする中、割と諦めモードの私はルアーを池の真ん中めがけて遠投して遊んでいるとまさかのヒット。どうもドン深になるところに潜んでいたらしく初めてブラックバスをゲット。その後池の周りをまわって様々なところを攻めながら一周したところで撤退。昼食をとって再び海釣りを試みます。
とはいえ過去先輩方が行ったことのあるポイントは高波と強風で全滅。最後の望みをかけて航空写真では波が弱そうだった赤場暁へ行くとまさかの風無し、波ほどほどの絶好ポイント。しかも先客もおり期待が持てます。
さっそく準備をして各自釣り始めると、さっそく風間先輩のぶっこみ竿に反応が。ちょうど暇だった私が竿に飛びつくも猛烈に走られあっという間にライン切れ… しかしそれだけの大物がいるという事で期待はさらに高まります。しかしその後はまた反応のない時間が続き、焦った私が潮だまりの中にいたイスズミを捕獲したりしているとあっという間に日暮れに。ここでふと思いつき、近くのカニを捕まえて餌にし、際へ放り込んでみるといきなり強い引きが。抵抗するも走られあっさりライン切れ(2回目)… 
しかしカニ餌は有効という事で再びやってみるとまたすぐ強い引き。しかし今度は針が外れてしまいまた逃げられます。ここで近くにカニがいなくなったのでカニを探しに潮だまりをめぐり、捕まえたカニを先輩方にも御進呈、私はしかけの作り直しに戻ります。すると磯貝先輩に大物がヒット。慌てて駆けつけてみると本命のタマン!
足場に苦労しながら落としダモも使って引き上げに成功。約60cm程のタマンでした。この後すぐ私は根掛かりで重めの重りを切らしてしまい、寒かったのもあって一人一旦車へ避難。3時間ほど睡眠をとります。そして気力を取り戻して磯へ戻ると風間先輩もタマンとオジサンを釣り上げたとのこと。


いったん車に戻るという先輩たちを見送り、軽めの重りで再びぶっこみを再開しますがウツボの猛攻にさらされタマンはおろかウツボ以外何もかからない始末。少しすると風間先輩が戻ってこられ、かご釣りを始められますがそちらもウツボ。途中クラゲと思しき発行体が海の中を多数漂っているのに驚きながら釣り続けますがウツボ祭りは止まらず。磯貝先輩が戻ってこられた時点で場所を変えてみるとウツボはかからなくなりましたが他の魚もかかりません。
そうして続けていると日の出直前辺りでようやく当たりが。ウツボだろうと思って引き上げると25cm程のアカハタ!三宅島でようやく食用魚を釣ることができ感動もひとしおです。すぐにストリンガーにつなぎ、同じ場所に同じように仕掛けを流してみると再びヒット。今度はオジサンです。結局日の出直後辺りまででアカハタ5匹、オジサン1匹が釣れ大満足です。
その後風間先輩がかご釣りでショゴを釣られたのを見て、磯貝先輩と一緒にメタルジグを投げますが、磯貝先輩が一匹釣ったのみで後が続かず。30分ほど続けたところで私は見切りをつけ、釣れた魚の下処理をしながらカラスと戯れていました。1時間ほどかけてどうにか処理を終え、釣りを終了した先輩方と荷物をまとめて車へ。記念撮影を終えた後、磯貝先輩にタマンとナンヨウカイワリ、ショゴを頂き、そのショゴを半分、アカハタを一匹刺身で食べて釣りは終了。
その後は風間先輩がチケットを風に飛ばされかけたりなどのハプニングはあったものの、それ以外は何事もなく。船でシャワーを浴びて人心地付きながらのんびり東京へ帰還。
爆風と高波で死ぬかと思うような目にも合いましたが、最後には十分なお土産も確保でき、大満足な釣行となりました。


最後に、誘ってくださり、いろいろと気を使ってくださった先輩お二方への感謝の言葉で締めさせて頂きます。本当にありがとうございました。
最終更新:2017年12月07日 15:24