第五話 憤慨突破!?誇りの限界!!
ギリギリ遊園地、それは大人から子供まで楽しめる、古き良きアミューズメントパークである。
ここ、某県限界坂の名物であり、地元住民の大切な思い出、そのものなのである。
ここ、某県限界坂の名物であり、地元住民の大切な思い出、そのものなのである。
観覧車はその名物の一つである。
決して、テレビで紹介されるような派手なライトアップもなく、高さも全国では平均より下である。
だが、街を一望できるそれは、住民に愛されてきた。
点検中の観覧車の前に、一人の男が立っていた。
その男に鉢合わせになるように、観覧車の制御室から出てきたのは、この遊園地の管理者、突破のじいちゃんであった。
決して、テレビで紹介されるような派手なライトアップもなく、高さも全国では平均より下である。
だが、街を一望できるそれは、住民に愛されてきた。
点検中の観覧車の前に、一人の男が立っていた。
その男に鉢合わせになるように、観覧車の制御室から出てきたのは、この遊園地の管理者、突破のじいちゃんであった。
じいちゃん「……いやぁまいったわい、ははは……すまんな、今日はまだ観覧車は……」
???「……お久しぶりです、突じいさん」
じいちゃん「……き、君は…卜君! 卜君じゃないか…!」
舞台は移って、ギリギリ遊園地管理室。
卜「……両親が亡くなった時は、色々とお世話になりました」
じいちゃん「なにを言っておる、わしはお前がこんなにちっこいころから面倒を見てきたんじゃ。わしにとって、お前は孫同然じゃ!」
久しぶりにやって来た少年はもう、すっかり大人になっていた。
二已卜(ふたいぼく)、彼もまたこの限界坂に暮らし、この遊園地が大好きな人間の一人だ。
しかし、大人になった卜にその頃の生き生きとした姿は見えない、やつれはてた顔をした卜をじいちゃんは放っておけなかった。
二已卜(ふたいぼく)、彼もまたこの限界坂に暮らし、この遊園地が大好きな人間の一人だ。
しかし、大人になった卜にその頃の生き生きとした姿は見えない、やつれはてた顔をした卜をじいちゃんは放っておけなかった。
じいちゃん「……なんじゃ、久しぶりにやって来たと思ったら、昔みたいに観覧車登りでもやらかしに来たのかと思ったぞ!」
卜「そんなこともしましたね……あの、突じいさんだから話すんですけど…」
じいちゃん「ははは、あのとき壊したフェンスを、出世払いにでも来たか!」
卜「……ぼ、僕…働いてないんです。だ、大学を中退して……そのまま…」
じいちゃん「……う、む……そうなのか……」
卜「……叔父さんや叔母さんに、迷惑かけてるのは分かってます。でも、迷惑をかけちゃいけない、かけちゃいけない、って思えば思うほど……何かを踏み出すのが、怖くなる……。失敗したら、どうしよう、どうしようって……」
卜の両親は事故で亡くなっている。
じいちゃんは、その時、少しだけ、こうなることを案じていた。
優しすぎる彼が、新しい家庭でうまくいけるかどうか、不安になるのではないかと。
じいちゃんは、その時、少しだけ、こうなることを案じていた。
優しすぎる彼が、新しい家庭でうまくいけるかどうか、不安になるのではないかと。
卜「……すみません、お邪魔しました」
じいちゃん「う、うむ……すまんな、また暇があれば来てくれ」
卜「はは、大丈夫です……年中暇ですから……。それじゃ……」
寂しそうな背中に、じいちゃんは声をかけることができなかった。
突破「……いまの、卜兄だろ」
じいちゃん「や、やぶる……」
突破「いいのかよ、あのまま帰して。じいちゃんだって、確か……」
その時、地震にも似た振動が!
突破「こ、こいつは……!」
管理室を飛び出す突破!
そこには、巨大なサボテンのようなロボットが立っていた!
そこには、巨大なサボテンのようなロボットが立っていた!
ギリギリ遊園地の中央広場から、三機のマシンが飛び上がる!
すなわち、
カイザートッパー!
カイザーハッサン!
カイザーリンカー!
すなわち、
カイザートッパー!
カイザーハッサン!
カイザーリンカー!
三つのメカは一つになる!!
突破「ゲェェェェェェェンカァァァァァイザァァァァァァァァァァァ!!!」
赤いマシンが、大地を踏みしめる!
突破「いくぜ、ギバップ……うおぉぉ!?」
突如起こる爆発!
ゲンカイザーに突き刺さる、無数の針!
ゲンカイザーに突き刺さる、無数の針!
ギバップ「ギバパっ!! ニードルミサイルの餌食になれ、突破!!」
突破「く、くそっ……これじゃ、俺だけじゃなくて遊園地にまで被害が……!」
じいちゃん「やぶる、避難は終えておる! 問題はないはず……」
益子『ま、待ってください! 観覧車にまだ人が!』
じいちゃん「な……」
突破「なんだって……!?」
じいちゃんが観覧車へ駆け寄ると、観覧車の最上段には、女の子が閉じこめられている!
突破「し、しまった……俺が修理を終わらせといたんだった……!」
ギバップ「こいつは好都合……卑怯な手は使わないはずだったが、これは好機! くらえぇぇぇニードルミサイル!!」
観覧車の盾になって、ゲンカイザーは動けない!
じいちゃん「ど、どうすれば……」
益子『ま、待ってください……観覧車に乗っているのは、女の子だけじゃありません!』
じいちゃん「なんじゃと!?」
よく見ると、女の子の乗る観覧車より下に、青年が乗っていた。
じいちゃん「……卜君!」
卜「と、突じいさん!! た、助けて!!」
じいちゃん「……卜君、君に頼みがある!! 上にいる女の子を、救ってくれんか!! 昔みたいに、観覧車に登って!」
卜「ぼ、僕には……無理だ……怖いよ! 無理だよ、僕みたいな人間が、何かを助けたり、だれかのために生きるなんて、出来ないよ!」
ゲンカイザーに、容赦なくミサイルが降り注ぐ!
やぶるは……耐える!
やぶるは……耐える!
じいちゃん「……卜君、聞いてくれ。わしも、もう何十年も昔になるが、両親を亡くした」
卜「…………」
じいちゃん「わしは、わしも、不安じゃった。
新しい生活、環境……気遣ってくれる新しい両親のことも、最初は慣れんかった。
……卜君、君の夢はなんじゃ?」
新しい生活、環境……気遣ってくれる新しい両親のことも、最初は慣れんかった。
……卜君、君の夢はなんじゃ?」
卜「……画家に、なりたいと、思ってます」
じいちゃん「わしは……遊園地を作るのが夢じゃった。
わしの子供の頃はな、遊園地は夢の国じゃった……今でこそ古くさくなっちまったが、このギリギリ遊園地は……わしの夢そのものじゃ……」
わしの子供の頃はな、遊園地は夢の国じゃった……今でこそ古くさくなっちまったが、このギリギリ遊園地は……わしの夢そのものじゃ……」
卜「…………」
じいちゃん「……じゃがの、これはわし一人の努力や願いだけで出来た遊園地じゃない、わしを陰ながら支えてくれた叔父さん叔母さんの想いが、アトラクションの一つ一つに染み込んでおる。
そして、それは恥ではないし、恐れることでもない。誇りじゃ、わしの誇りそのものじゃ」
そして、それは恥ではないし、恐れることでもない。誇りじゃ、わしの誇りそのものじゃ」
卜「……突じいさん」
じいちゃん「……怖がることなんてないんじゃ、卜君!!
君の前にある限界は、誰かに頼って打ち破ろうと、君自身で限界の向こうへ踏み出せるなら……決して恥ずかしいことでもないんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
お前もわしの孫同然、その限界を越えるんじゃぁぁぁぁああ!!!」
君の前にある限界は、誰かに頼って打ち破ろうと、君自身で限界の向こうへ踏み出せるなら……決して恥ずかしいことでもないんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
お前もわしの孫同然、その限界を越えるんじゃぁぁぁぁああ!!!」
卜「……じいさん…じいさん……お、俺……!」
卜がフェンスを飛び出し、細い鉄のラインを伝い、観覧車を登る!
そして……
そして……
女の子「う、うわぁぁぁぁぁぁん!!」
卜「……で、出来た…僕にも……!」
卜「……で、出来た…僕にも……!」
じいちゃん「よぉしよくやった!! やれ、やぶる!!」
突破「うぉぉぉぉおおおお!!! こいつは、俺と卜兄の……限界だぁぁあああああああ!!!」
ディスプレイに輝く11文字!!
――GENKAITOPPA!!
ギバップ「ば、ばかなぁぁぁぁああ!!?」
突破「げぇぇぇぇぇぇぇぇんかぁぁぁぁぁぁぁいけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
拳を受けて、空中に吹き飛ぶヤルキナシー!
爆発……四散!
爆発……四散!
限界は、誰にでもある……
だが、それは決して恥じることではない!
負けるな突破!
限界突破だゲンカイザー!
だが、それは決して恥じることではない!
負けるな突破!
限界突破だゲンカイザー!
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